イワタガラスは岩田藤七によって作られた、日本的造形美を追求した工芸品

岩田ガラス(IWATA GLASS) 岩田ガラス(IWATA GLASS)

岩田ガラス(IWATA GLASS)とは

名称:岩田硝子製作所
国、産地:日本 東京
何の会社:吹きガラスによる一点ものの作品を制作する
創業年:1931年 岩田硝子製作所を設立
現在:「無」2022年現在

岩田ガラスについて

日本では昭和初期頃は食器や瓶、板ガラスなど、実用的なガラス製品を盛んに生産していた時代で、ガラスはまだ美術工芸品の素材として使われていませんでした。

岩田藤七(1893~1980)は、当時主流だった透明ガラスにカットを施した製品に対し、宙吹き色ガラスによる、日本的造形美を追求した、工芸品としてのガラスを発表し続けました。

長男久利(1925年~1994年)は、藤七の意思を継承し、さらに日本ガラス工芸の発展を目指し、研ぎ澄まされた感性で色ガラスや金箔などを縦横無尽に使いこなし、色と光が織り成す華麗な岩田久利のガラスを作り上げました。

久利の妻糸子(1922年~2008年)は、ガラスの装飾壁画や斬新なデザインの食器や花器、近年では2002年にコーニングガラス(米)などにおいてバーナー技法を学び、「岩田糸子の飾り玉」の制作発表を行い、以後毎年個展を開催するなど活動を続けていました。

3人の偉業は世界的にも高く評価され、メトロポリタン美術館に岩田ファミリーコレクション(藤七・久利・糸子)として永久収蔵されています。このように日本の近現代ガラスを導いてきたのが 岩田ガラスです。

岩田硝子製作所の設立

1893年 [明治26年] 宮内庁御用達呉服商・初代岩田藤七の長男として東京日本橋本町に生まれる。幼名、東次郎。
1900年 [明治33年] 父・藤七死去。二代目藤七を襲名。

1931年 [昭和 6年] 岩田硝子製作所を設立。
1972年 [昭和47年] 日本ガラス工芸協会が設立され、名誉会員となる。
1975年 [昭和50年] この頃から「貝」をモチーフとした作品を数多く発表。
1980年 [昭和55年] 8月23日死去。

岩田ガラスの作品は厚みがあって色が美しく宙吹きガラスの曲線が流れるようできれいです。

作品は全国有名百貨店及び岩田ガラス取扱店で販売されていました。

当時の冊子にはこんな事が書かれていました。

岩田ガラスは世界に類のない日本独特のガラスです。

我国の手吹きによる色硝子は岩田ガラスによって始められ、代表されています。

一つ一つ丹念に作られる岩田ガラスは従来のガラスの観念にとらわれず、その手吹法による自由奔放で、優雅な作風は国内はもとより、海外でも高く評価されています。

岩田ガラスは花器、食器、照明器具の他、室内装飾品にいたる各種の高級ガラスを制作しています。

生活を豊かに美しく彩る岩田ガラスは、贈物、記念品にも最適です。

岩田工芸ガラス株式会社
東京都新宿区西大久保1-433

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