サンルイ(Saint-Louis)はどこの国のメーカーで、創業はいつから
サンルイ社はフランスのロレーヌ地方で始まり1767年に「サンルイ王立ガラス工房」となったメーカーです。
その歴史は約400年以上の長きに渡っています。1586年、フランス、ロレーヌ地方でミュンツタール工房としてガラスの製造を開始し、1767年、時の王ルイ15世に認められ、聖王ルイ9世にちなんだサンルイ (Saint Louis)の名を授かりました。
1829年に「サン・ルイ(Saint Louis)・ガラスクリスタル」という名称で株式会社になり独立をします。
フランスで初めて鉛クリスタルの開発に成功し、王侯貴族に愛され続けた世界で最も名高いガラス工房の1つとして知られる、クリスタルガラスのラグジュアリーブランドです。
※この同時期各国でクリスタルガラスは発明されていますが、透明度の高い品質のクリスタルガラスはサンルイが初と言われています。
バカラとサン・ルイが合併していた時期
1800年代半ばにはバカラと一時的な合併をしていました。
17世紀初期のBaccarat社とサン・ルイとの合併期間が10年程ありました。(1816年~1829年)
その後、1831年~1857年の間が提携期間。
バカラのクリスタルガラスの成型技術は、その多くをサンルイの工房から学んでいます。
バカラは一度倒産している
Baccarat(バカラ)は、1764年、フランス、ロレーヌ地方のバカラ村にルイ15世に許可を得てBaccaratガラス工場設立します。
1806年にBaccaratは一度倒産しています。
そして、バカラ村で工房(炉)だけは保守しながら、1816年にサンルイと合併したのです。
※この少し前の時期、ヴァル・サン・ランベールもサンルイと合併し3社がサンルイに集結していました。
Baccaratはこの合併ににより、サンルイやヴァル・サン・ランベールの2社からクリスタルガラスの製造法、技術を得て、1816年その年の11月に、クリスタルの工房を開きました。
ここで、初めてクリスタルガラスを製造します。(1816年)
現在はエルメスグループの一員
現在、Saint Louis(サン・ルイ)は、HERMÈS(エルメス)グループに属しています。
1870年代の第一次世界大戦でロレーヌ地方はドイツの支配下になり、Saint Louis(サン・ルイ)はガラス製造を中止します。
戦後、ロレーヌ地方がフランス領となり、再度クリスタルガラス製造を開始しました。
世界中の王侯貴族からのオーダーもあり、格式高いクリスタルガラスとして成長していきました。
1995年からはエルメスグループの傘下に入り、現在も新しい時代に革新的でラグジュアリーなブランドを築き続けています。
※ CEO ジェローム・ドゥ・ラヴェルニョール氏は 監査法人勤務ののち、1994年にエルメス・グループに入社。グループ各社での財務・監査などの経験を経て、2004年、エルメス・セリエ社のジェネラルマネージャーに就任。’06年よりエルメス・サービス・グループのジェネラルマネージャーとなり、’10年にサンルイのCEOに就任する。
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